性的イベント前における女性のアルコール消費
性的イベント前における女性のアルコール消費を調べた2014年の研究
恋愛関係におけるセックスが飲酒後に起こることはほとんどなく(9%)、特に大量飲酒後には起こらない(5%)
カジュアルセックス前のアルコール消費はより一般的(飲酒後は53%、大量飲酒後は38%)
アルコール消費は私たちの行動に幅広く影響をもたらしますが、今回は女子大学生(米国)のアルコール消費と性的イベント(性行為)の関係のお話です。
性的イベント前における女性のアルコール消費を調べた2014年の研究によると、恋愛関係におけるセックスが飲酒後に起こることはほとんどなく(9%)、特に大量飲酒後には起こらない(5%)ことがわかりました。
しかし、興味深いのはカジュアルセックス前のアルコール消費はより一般的(飲酒後は53%、大量飲酒後は38%)であったということです。
もしかすると、これは多くの人の直感通り、女性がアルコールを消費することによって理性が働くなっていることがカジュアルセックスを促進しているのかもしれません。
ただここからが解釈が難しいのは、男性がアルコールの消費を女性に勧めて、いわゆる女性を騙して関係に持ち込んだ結果なのか、女性たち自身もアルコールを消費することにより性的奔放になることを進んで行っているのかということはこのデータからはわからないということです。
もしかするとどちらもあり得るかもしれませんが、少なくともコミットされた関係とカジュアルな関係によって事前のアルコール消費が異なるというのは非常に興味深いのではないでしょうか?
参考文献:
Walsh, J. L., Fielder, R. L., Carey, K. B., & Carey, M. P. (2014). Do alcohol and marijuana use decrease the probability of condom use for college women?. The Journal of Sex Research, 51(2), 145-158.