top of page

気候と集団主義の関係?

気候、収入、集団主義か個人主義か


中国の15省において気候と集団主義の関係を調査した2013年の研究
温暖な気候の省では所得に関係なく集団主義傾向は最も弱く、厳しい気候だが高所得の省では若干強く、厳しい気候で低所得の省ほど最も強いことが判明

世界には集団主義傾向が強い国もあれば、個人主義傾向が強い国もあります。


今回は集団主義傾向を生み出す要因について考えてみましょう。


中国の15省において気候と集団主義の関係を調査した2013年の研究によると、温暖な気候の省では所得に関係なく集団主義傾向は最も弱く、厳しい気候だが高所得の省では若干強く、厳しい気候で低所得の省ほど最も強いことが判明しました。


つまり、集団主義傾向が強い省というのは人々が協力し合わなければいけない環境だということです。


なぜ所得が気候と集団主義傾向の関係を調整しているかというと、高所得であれば厳しい気候に対して集団で協力し合わずとも個人で対処できるからだと考えられます。


私たちが他者と身を寄せ合わせ協力し合うかどうかというのは気候や所得など様々な要因によって左右されていることがわかる研究です。


参考文献:


Van de Vliert, E., Yang, H., Wang, Y., & Ren, X. P. (2013). Climato-economic imprints on Chinese collectivism. Journal of Cross-Cultural Psychology, 44(4), 589-605.

bottom of page