顔の“黄金比”と髪型
顔の魅力が最適化される配置を調べた2010年の研究
目と口の距離や両目の距離が異なる顔を比較
顔の魅力が最適化されるのは、目と口の距離が顔の長さの約36%、両目の距離が顔の幅の約46%の時
みなさんはどれだけ美容院に行くでしょうか?
美容院には毎月欠かさずに行くという方は結構自分の髪型を気にしていたりするのではないでしょうか?
さて、髪型は自分の顔の雰囲気を結構変えることがあります。
魅力を増加させることもあれば、低下させてしまうこともあるでしょう。
今回は、なぜえ髪型が魅力に影響を与えてしまうのか考えてみましょう。
顔の魅力が最適化される配置を調べた2010年の研究では、目と口の距離や両目の距離が異なる顔を比較しました。
その結果、顔の魅力が最適化されるのは、目と口の距離が顔の長さの約36%、両目の距離が顔の幅の約46%の時でした。
これは、いわゆる顔の”黄金比”と言えるかもしれませんが(もちろん、対象顔、平均顔、性的二型など顔の魅力は複数の要因がありますが...)、非常に興味深いことを示唆しています。
それは、髪型が魅力に正の影響を与えたり、負の影響を与えたりするのは、髪型によって顔の幅や長さの知覚が変化する可能性があるということです。
その人の顔にとって”黄金比”に近づく顔はより魅力的に見え、”黄金比”から遠ざかる顔は魅力的でなくなるのかもしれません。
参考文献:
Pallett, P. M., Link, S., & Lee, K. (2010). New “golden” ratios for facial beauty. Vision research, 50(2), 149-154.