子どもの外見と援助意欲
支援が必要な子どもの外見(服装と魅力)が援助意欲に及ぼす影響を調べた2019年の研究
服装が良い子どもに対する援助意欲は低下し、この負の効果は身体的魅力が低い子どもに顕著に見られた
みなさんは見ず知らずの子どもが困っているというような広告を見た時に、どれだけ援助してあげようと思いますか?
もちろん、援助をする側の人は善意で平等に援助を行おうとするかもしれませんが、実際、援助を受けやすい子どももいれば、そうでない子どももいます。
さて、どのような子どもが援助を受けやすいのでしょうか?
今回は支援が必要な子どもの外見(服装と魅力)が援助意欲に及ぼす影響を調べた2019年の研究を見てみましょう。
結果を一言でまとめると、「服装が良い子どもに対する援助意欲は低下し、この負の効果は身体的魅力が低い子どもに顕著に見られた」というものでした。
言い方は良くないかもしれませんが、"身なりの良くない"子どもが広告に登場するのは、それなりの理由があるわけです。
参考文献:
Carvalho, S. W., Hildebrand, D., & Sen, S. (2019). Dressed to impress: the effect of victim attire on helping behavior. Journal of the Association for Consumer Research, 4(4), 376-386.