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関係別の選り好み

5つの関係と選り好み


大学生468名(女性334名、男性134名)を対象に親の投資リスクのレベルが異なる5つの関係(single date, one night stand, casual dating, steady dating, and marriage)と選り好みの強さの関係を調べた2005年の研究
Triversの親の投資モデルによれば、親の投資レベルが高い個体ほど相手に対して選択的になる
全体的に、投資リスクが高まるにつれて男女ともに選り好みを行う
平均的には女性の方が男性よりも選り好みを行う
男女差は一夜限りの関係で顕著(男性が特に選り好みを行わなくなる)

進化心理学では男性の方が〇〇な傾向があるとか女性の方が〇〇な傾向があるということをよく言いますが、実際には男女の傾向は思っているより複雑です。


例えば、選り好みについて考えてみましょう。


Triversの親の投資モデルによれば、親の投資レベルが高い個体ほど相手に対して選択的になるということが言われています。


このことから、一般的には男性よりも女性の方が(潜在的な)配偶者に対する基準が厳しいことが考えられますが、関係の種類というのは実にさまざまです。


友達なのか、付き合っている状態なのか、結婚している相手なのかによってどのような異性を選ぶかという基準が変化することは容易に想像がつくと思います。


さて、関係の種類によって男女の選り好みはどのような影響を受けるのでしょうか?


大学生468名(女性334名、男性134名)を対象に親の投資リスクのレベルが異なる5つの関係(single date, one night stand, casual dating, steady dating, and marriage)と選り好みの強さの関係を調べた2005年の研究を見てみましょう。


結果としては、全体的には投資リスクが高まるにつれて男女ともに選り好みを行うことがわかりました。


また、平均的には女性の方が男性よりも選り好みを行うことや男女差は一夜限りの関係で顕著(男性が特に選り好みを行わなくなる)ということもわかりました。


参考文献:


Woodward, K., & Richards, M. H. (2005). The parental investment model and minimum mate choice criteria in humans. Behavioral Ecology, 16(1), 57-61.

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