狩猟採集民族のハチミツ獲得戦略
狩猟採集民族は野鳥を頼りにハチミツを探す
何度もハチミツを探させるために、巣を隠したり、燃やしたりする
自然界では高カロリーな食物を獲得することはとても大切です。
例えば、狩猟採集民族のハッザ族にとってハチミツは貴重な食べ物です。
事実、8~10%の食事はハニーガイドの助けによって賄われています。
ハチミツを探すためにハッザ族はハニーガイドと呼ばれる野鳥を利用します。
この野鳥が、ハッザ族にどこにハチミツがあるのかを教えてくれるのです。
一般的に考えると、ハチミツのありかを教えてくれるハニーガイドには感謝してもしきれないと思いますが、ハッザ族はハニーガイドが何度もハチミツを探してくれるように、巣を隠したり燃やしたりすることによって空腹の状態を保とうとします。
恩を仇で返すとはまさにこのことでしょうが、自然界で生きていく為にはそういったこともしなければいけないのでしょう。
参考文献:
Wood, B. M., Pontzer, H., Raichlen, D. A., & Marlowe, F. W. (2014). Mutualism and manipulation in Hadza–honeyguide interactions. Evolution and Human Behavior, 35(6), 540–546. https://doi.org/10.1016/j.evolhumbehav.2014.07.007