所得と結婚、離婚、子どもがいるかどうか(米国)
所得と結婚、離婚、子どもがいるかどうかの関係を調べた2021年の研究(米国)
高所得の男性は(低所得の男性と比べて)結婚する可能性が高く、離婚する可能性が低く、もし離婚しても再婚する可能性が高く、子どもがいない可能性が低い
再婚する男性は比較的若い女性と結婚する
女性の場合、所得は結婚する確率とは関連がない
高所得の女性は(低所得の女性と比べて)離婚する可能性が高く、再婚する可能性が低く、子どもがいない可能性が高い
所得が上昇することはどのような影響をもたらすのでしょうか?
結婚ができるようになったり、離婚しなくなったり、子どもが増えるようになるのでしょうか?
今回は、所得と結婚、離婚、子どもがいるかどうかの関係を調べた2021年の研究(米国)の結果を簡単に見てみましょう。
高所得の男性は(低所得の男性と比べて)結婚する可能性が高く、離婚する可能性が低く、もし離婚しても再婚する可能性が高く、子どもがいない可能性が低いことがわかりました。
また、再婚する男性は比較的若い女性と結婚することもわかりました。
女性の場合、所得は結婚する確率とは関連がなく、高所得の女性は(低所得の女性と比べて)離婚する可能性が高く、再婚する可能性が低く、子どもがいない可能性が高いという結果でした。
ちなみに、この研究はsexual strategies theoryから導かれる仮説を確かめており、Table 5に結果が分かりやすくまとめられているので、ぜひ原著論文をご確認ください(全体として、sexual strategies theoryが支持された結果となっています)。
参考文献:
Hopcroft, R. L. (2021). High income men have high value as long-term mates in the US: Personal income and the probability of marriage, divorce, and childbearing in the US. Evolution and Human Behavior, 42(5), 409-417.