子どもの発言の真偽
8歳〜16歳の子どもの嘘を見抜けるか調べた2016年の研究
3つのグループ(大学生、他の子どもの親、親)は偶然以上に子どもの発言の真偽を見抜くことはできなかった
大人の皆さん、あなたは未成年の嘘を見抜けるでしょうか?
嘘をつく人物が我が子であった場合はどうでしょうか?
今回は8歳〜16歳の子どもの嘘を見抜けるか調べた2016年の研究を見てみましょう。
この研究では、「大学生」「他の子どもの親(他人の子どもの発言を評価)」「親(自分の子どもの発言を評価)」という3つのグループの参加者が子どもの発言の真偽を見抜けるかを調べました。
その結果、どのグループも偶然以上に子どもの発言の真偽を見抜くことはできませんでした。
赤の他人だけでなく、自分の子どもの発言の真偽さえ見抜くことは難しいというのは非常に興味深い研究結果なのではないでしょうか?
参考文献:
Evans, A. D., Bender, J., & Lee, K. (2016). Can parents detect 8-to 16-year-olds’ lies? Parental biases, confidence, and accuracy. Journal of Experimental Child Psychology, 147, 152-158.