レッキングデバイスとしての携帯電話
2000年の研究によると、男性は女性よりも公の場で携帯電話を誇示する可能性が高い
携帯電話のような文化の産物であっても、レッキング(異性獲得の為の遺伝的資質の誇示)に使われることがあるということ
2000年、世界中の人が新世紀を待ち侘びていたこの年のことを皆さんは覚えていますか?
スマホが現代では当たり前ですが、当時は携帯電話ですら珍しいものでした。
そんな特徴的な時代を感じさせる研究をご紹介します。
2000年の研究によると、「男性は女性よりも公の場で携帯電話を誇示する可能性が高い」ことが判明しました。
つまり、「携帯電話のような文化の産物であっても、レッキング(異性獲得の為の遺伝的資質の誇示)に使われることがある」ということです。
現在では携帯電話を持っていても見せびらかしにはならないと思いますが、当時では携帯電話を持っていることが高いステータスを表したので、レッキングに繋がったのでしょう。
毎年新しく登場するスマホもいずれは古い存在になってしまい、その時にはレッキングに結びつかなくなるのかもしれません。
10年後はどんな製品がレッキングとして使われるのでしょうか?
参考文献:
Lycett, J. E., & Dunbar, R. I. (2000). Mobile phones as lekking devices among human males. Human Nature, 11(1), 93-104.