子ども時代の同居ときょうだいの仲の良さ
子ども時代に一緒に住んでいた場合、半きょうだい(片親が違う)は良好な関係になり、全きょうだい(両親が同じ)との関係の質の違いはなくなる
子ども時代に一緒に住んでいれば、血縁認識メカニズムによりきょうだいと認識するので、関係が良好になるということ
再婚した場合、悩みの種は片親が違う子ども同士が仲良くするかどうかではないでしょうか?
進化心理学的にはきょうだいが成人後に仲良くするかどうかは、「きょうだい」として認識しているかどうかによります。
きょうだいの手がかりではきょうだいとして認識するどうかは子ども時代の同居期間の長さに影響されるということを紹介しました。
2019年の研究では、「子ども時代に一緒に住んでいた場合、半きょうだい(片親が違う)は良好な関係になり、全きょうだい(両親が同じ)との関係の質の違いはなくなる」というとがわかりました。
つまり、「子ども時代に一緒に住んでいれば、血縁認識メカニズムによりきょうだいと認識するので、関係が良くなる」ということです。
乱暴な言い方をしてしまえば、子ども時代に一緒に住んでいる子ども達はお互いをきょうだいとして認識してしまうので、成人後に関係が良くなるのです。
参考文献:
Tanskanen, A. O., & Danielsbacka, M. (2019). Relationship quality among half siblings: The role of childhood co-residence. Evolutionary Psychological Science, 5(1), 13-21.