テストステロンと男性の体臭の関係
独身男性の方が既婚男性よりもテストステロン値が高く、テストステロン値が高ければ体臭はきつくなるであろう
従来の研究から、テストステロン値はパートナーとの関係により変化することがわかっています。
つまり、独身→結婚→親の順でテストステロン値は減少するのです。
これはなぜでしょうか?
テストステロンとはいわゆる男性ホルモンのことで、独身の時には配偶者を見つけることに躍起になりますが、配偶者が見つかり、子どもが生まれれば、生物としての役目は1通り終えたことになります。
つまり、男性としての仕事はひとまず終わるので、テストステロンはあまり必要なくなるのです。
さらに、テストステロンとはいわゆる男性性を表すもので、高いテストステロン値は顔がより男性的であることを示します。
18歳〜35歳の男性の体臭と顔を評価した研究によると、独身男性の方が体臭がきつく、顔がより男性的であると判定されました。
このことから、テストステロン値、婚姻関係、体臭、顔が男性的かどうかにはある程度の相関関係があると言えるでしょう。
参考文献;
Burnham, T., Chapman, J., Gray, P., Mcintyre, M., Lipson, S., & Ellison, P. (2003). Men in committed, romantic relationships have lower testosterone.Hormones and Behavior,44(2), 119–122. doi: 10.1016/s0018-506x(03)00125-9
Mahmut, M. K., & Stevenson, R. J. (2019). Do Single Men Smell and Look Different to Partnered Men?Frontiers in Psychology,10. doi: 10.3389/fpsyg.2019.00261