書き手の魅力度とエッセイの評価
書き手の外見的な魅力とエッセイの評価の関係を調べた1974年の研究
書き手が魅力的な場合には最も好意的に評価され、書き手が魅力的でない場合は最も低く評価され、書き手の外見が不明な場合は中程度に評価された
作家の作品に惹かれる時、それは何も作品のクオリティだけが重要なのではありません。
ファンは作家の考え方や人生観など、様々な要素を含めて、作品を好むことがあるのです。
今回は、どのように書き手の魅力が作品の評価に影響を与えるのか検討した論文を見てみましょう。
1974年の研究では、60人の男子大学生に女子大生が書いたと思われるエッセイを読んでもらいました。
その後、実験参加者はエッセイの質と書き手の能力をいくつかの面から評価しました。
その結果、書き手が魅力的な場合には最も好意的に評価され、書き手が魅力的でない場合は最も低く評価され、書き手の外見が不明な場合は中程度に評価されることがわかりました。
書き手の魅力は作品の評価に影響したというわけです。
参考文献:
Landy, D., & Sigall, H. (1974). Beauty is talent: Task evaluation as a function of the performer's physical attractiveness. Journal of Personality and Social Psychology, 29(3), 299.