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エネルギーは節約したい

資源不足と努力、パフォーマンス


資源不足と努力・パフォーマンスの関係を検討した2018年の研究
環境中の資源が不足していると感じた従業員は肉体労働が多い場合、より少ない努力で仕事をすることを報告
環境中の資源が不足していると感じた参加者は肉体労働が多い仕事ではパフォーマンスが低下

資源不足は、生物が乗り越えなければならない壁のひとつです。人類はその歴史の中で、食糧不足や水不足、エネルギーや原材料の入手制限など、さまざまな資源不足に直面してきた。


これらの資源不足は、しばしば集団間の紛争や競争の根本原因となるとともに、それを克服するためのイノベーションや技術進歩を促してきました。


しかし、資源不足は遠い国の話で、先進国に住む個人にとっては関係のない話なのでしょうか?


今回は、資源不足の合図がどのようにヒトの心理に影響を与えるのか2018年の研究から考えてみましょう。


この研究では、資源不足の合図によって、私たちヒトがどのように努力やパフォーマンスを調整するのかを検討しています。


その結果、環境中の資源が不足していると感じた従業員は肉体労働が多い場合、より少ない努力で仕事をすることを報告すること、環境中の資源が不足していると感じた参加者は肉体労働が多い仕事ではパフォーマンスが低下することを確認しました。


つまり、私たちは環境中に利用可能な資源がどれだけあるかによって、どれだけのエネルギーを投入して活動を行うのかを調整しているというわけです。


「無駄な努力をしない」一見怠けているように見える行動はエネルギーを節約するという点においては実は重要な行動なのかもしれません。


参考文献:


Pitesa, M., & Thau, S. (2018). Resource scarcity, effort, and performance in physically demanding jobs: An evolutionary explanation. Journal of Applied Psychology, 103(3), 237.

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