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過去2500年間、女性のくびれは魅力的だったのか?

WHRの好みの歴史的変遷


紀元前500年から現在に至るまでの美術品や1920年〜2014年までのプレイボーイモデルやミスコンの優勝者などのWHRを比較した2015年の研究
古代(紀元前500年から紀元400年まで)のほぼ1千年間の女性のWHRは一定で、15世紀から現在に至るまでには減少、近年ではWHRの減少は鈍化、あるいは逆転

男性が魅力的な女性を選ぶ際、WHR、つまりウエストとヒップの比率が重要であることは多くの研究で指摘されています。


しかし、進化的な適応を考える際には、ある形質(ここで言うところの女性のWHRに対する男性の選好)がどれだけ環境によって変化しうるのかを考えることも非常に大切です。


今回は過去2500年間における女性のくびれに対する男性の好みについて考えてみましょう。


2015年の研究では紀元前500年から現在に至るまでの美術品や1920年〜2014年までのプレイボーイモデルやミスコンの優勝者などのWHRを比較しています。


その結果、古代(紀元前500年から紀元400年まで)のほぼ1千年間の女性のWHRは一定で、15世紀から現在に至るまでには減少していることが判明しました。


しかし、近年になると、 WHRの減少は鈍化、あるいは逆転しているようことがわかりました。


つまり、理想的なWHRの時間的な普遍性はこの研究からは疑問視されるわけです。


参考文献:


Bovet, J., & Raymond, M. (2015). Preferred women’s waist-to-hip ratio variation over the last 2,500 years. PLoS One, 10(4), e0123284.

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