魅力と視線と性別
顔の魅力と視線行動の関係を調査した2016年の研究
魅力的な顔ほどより長く、より頻繁に見られる
異性の顔を見る時に魅力と視線行動の関係が顕著に見られる
皆さんは、一目惚れをしたことがありますか?
一目惚れをした瞬間というのは、まさに時が止まったように感じるほど、ぼーっと相手の顔を見てしまうものです。
顔の魅力と視線行動の関係を調査した2016年の研究によれば、顔の魅力と視線行動には密接した関係があることがわかりました。
この研究では人物を含む自然なシーンを参加者(45名の大学生)に呈示しました。
その結果、魅力的な顔ほどより長く、より頻繁に見られることがわかりました。
さらに興味深いのは、参加者の性別と対象の人物の性別の関係を含めた分析です。
進化論的なアプローチに合致するように、参加者が異性の顔を見る時に、魅力と視線行動の関係が顕著に見られたのです。
単に顔だけを呈示するのではなく、自然なシーンを含めることにより、生態学的妥当性が高まり、実験室だけで起こる現象ではないということがわかるので、似たような研究でもさまざまな条件下で検証することが大切なのです。
参考文献:
Leder, H., Mitrovic, A., & Goller, J. (2016). How beauty determines gaze! Facial attractiveness and gaze duration in images of real world scenes. i-Perception, 7(4), 2041669516664355.