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マスク美人が生まれる理由?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年12月11日
  • 読了時間: 2分

視覚的入力と魅力の関係


視覚的入力が顔の魅力の知覚に与える影響を検討した2019年の研究
顔がぼかされるほど、コントラストが低下するほど、部分的に遮蔽されている場合に魅力度は大幅に増加

新型コロナウイルスが流行する前後で大きく変わったことの1つと言えば、マスク生活ではないでしょうか?


マスクを常備することや、食事の際に取り外さなければいけないなど、マスク生活はめんどくさいことばかりかもしれませんが、意外な発見をした方も多いのではないでしょうか?


そう、マスクを着けている人は美男美女に見えるということです。


今回はなぜマスク美人が生まれるのか?ということを視覚的入力が顔の魅力の知覚に与える影響を検討した2019年の研究を参考に考えてみましょう(この研究では女性のみの顔を対象に魅力の知覚を検討していることには注意が必要です)。


この研究では、視覚的入力、つまり情報量を減らすことが魅力の増加に繋がるのではないか?ということが検討されました。


視覚的入力の操作としては「ぼかし」「コントラスト」「遮蔽」が扱われました。


その結果、顔がぼかされていたり、コントラストが低下していたり、部分的に遮蔽されている場合に魅力度は大幅に増加することがわかりました。


「ぼかし」「コントラスト」「遮蔽」という、顔の魅力に一見影響を与えそうにない要因が、「視覚的入力」という大きな要因で繋がっていることがわかる興味深い研究です。


参考文献:


Sadr, J., & Krowicki, L. (2019). Face perception loves a challenge: Less information sparks more attraction. Vision Research, 157, 61-83.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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