スポーツと年齢の関係
男女ともに年齢が上がるにつれてスポーツをしなくなる
スポーツへの参加の程度が減少する割合は男性の方が大きい
男性がスポーツを極端にしなくなるのは、年をとると身体能力をアピールできなくなる為
「年を重ねてもなんらかのスポーツをしたいと思いますか?」
こう聞かれたらあなたはどう答えるでしょうか?
学生時代にスポーツをしていた人は大人になってもスポーツへの関心が高いのでしょうか?
進化心理学の研究は興味深い現象を紹介しています。
2015年の研究によると、「男女ともに年齢が上がるにつれてスポーツをしなくなる」ということがわかりました。
これは、直感的にも納得できると思います。
若い時より身体的能力が衰え、怪我のリスクが高まるとどうしてもスポーツをすることに億劫になってしまうということは十分に考えられます。
しかし、興味深いのは「スポーツへの参加の程度が減少する割合は男性の方が大きい」ということです。
つまり、「男性は年をとるとスポーツを極端にしなくなる」わけです。
これはなぜでしょうか?
進化心理学的にはスポーツをするメリットの1つとして「自分の身体的能力を異性にアピールできる」ということを挙げています。
したがって、「身体能力をアピールできなくなる為」に男性はスポーツをしなくなるわけです。
颯爽とグラウンドを駆け回り、ボールを追いかけている姿で多くの異性を惹きつけていた少年は、中年になると走るだけで息苦しくなる様子を異性に見せても幻滅されるだけなので、スポーツをしなくなってしまうというわけです。
参考文献:
Apostolou, M. (2015). The evolution of sports: Age-cohort effects in sports participation. International Journal of Sport and Exercise Psychology, 13(4), 359-370.