勝敗と公平の認識
不平等なゲームの参加者がゲームを公平と考えるか調べた2019年の研究
勝者はゲームが自分に有利な方に大きく傾いている時でさえゲームを公平と考える傾向が強かった
Twitterを使っていると、毎日どこかでは炎上が起きているんじゃないか?と思うくらい、“荒れている”世界の様子を垣間見ることができます。
特に政治の話題となれば、日常生活の中では出会うことがないさまざまな主張に出会うことができます。
なぜ、ある政策を“公平”と感じる人がいる一方で“不公平”と感じる人がいるのでしょうか?
政治となると大きな話になるので、今回はゲームから公平性について考えてみましょう。
不平等なゲームの参加者がそのゲームを公平と考えるか調べた2019年の研究によると、勝者はゲームが自分に有利な方に大きく傾いている時でさえゲームを公平と考える傾向が強いことが判明しました。
どうやら、私たちはプロセスのみに注目して公平かどうかを判断するのではなく、自分達が結果として利益を手に入れるかどうかも公平性の判断基準としているようです。
政策に納得しない理由、それは政策決定のプロセスだけでなく、「自分が損をしているから」と感じているからなのかもしれません。
参考文献:
Molina, M. D., Bucca, M., & Macy, M. W. (2019). It’s not just how the game is played, it’s whether you win or lose. Science advances, 5(7), eaau1156.