おもちゃの数と遊び方
おもちゃが4個の場合と16個の場合に幼児がどのように遊ぶかを観察した2018年の研究
遊ぶおもちゃの数が多いほどより頻繁におもちゃを変える傾向にあり、おもちゃの数が少ないほど遊び方が多様になる
「必要は発明の母」とはよく言ったもので、限られた資源しかない時に私たちはさまざまなものを創り出します。
夏休みに何もやることがなく、友達とオリジナルゲームを考えて遊んだ人も多いのではないでしょうか?
今回は幼児がどのような時に創造的になるのか考えてみましょう。
2018年の研究ではおもちゃが4個の場合と16個の場合に幼児がどのように遊ぶかを観察しました。
遊ぶおもちゃの数が多いほど、より頻繁におもちゃからおもちゃへ移動する傾向にあり、おもちゃの数が少ないほど遊び方が多様になることがわかりました。
このことから、創造性という観点に立つと、多くのおもちゃを幼児に提供することは遊びの質を低下させる可能性が考えられます。
もしかすると、子どもが創造的になるには、数少ないおもちゃで遊ぶことを覚えさせた方が良いのかもしれません。
参考文献:
Dauch, C., Imwalle, M., Ocasio, B., & Metz, A. E. (2018). The influence of the number of toys in the environment on toddlers’ play. Infant Behavior and Development, 50, 78-87.