男性のMating effortとParental investmentのトレードオフ
子どもがいる170人の男性(21歳〜62歳)の主観的な配偶価値が配偶努力と子どもへの投資にどう関係するか調べた2007年の研究
男性の主観的な配偶価値が高まるにつれて、配偶努力は高まるが子どもへの投資は減少
私たちが費やすことのできる時間やエネルギーは無限ではありません。
働いている間は子育てをすることができませんし、子育てをしている間は働くことができません。
同様に、すでに生まれた子どもに時間を割いている間は、その人物は新しいパートナーを手に入れることに時間を割くことができません。
男性はこのようなトレードオフにどう対処しているのでしょうか?
子どもがいる170人の男性(21歳〜62歳)の主観的な配偶価値が配偶努力と子どもへの投資にどう関係するか調べた2007年の研究では、男性の主観的な配偶価値が高まるにつれて、配偶努力は高まるが子どもへの投資は減少することがわかりました。
簡単に言ってしまえば、モテる男性ほど異性を獲得することに関心があり、モテない男性ほど子どもを育てることに関心があるということです。
この差は、単なる気持ちの問題というわけではなく、結局のところは、それぞれの男性が利益を最大化しようとしていることの差だと解釈できるわけです(子どもを増やすということであれば、多くの女性と子どもを作った方がいいが、モテない男性は新しいパートナーを手に入れられる可能性が低いので、すでに生まれた子どもに多くの投資を行うというような)。
参考文献:
Apicella, C. L., & Marlowe, F. W. (2007). Men’s reproductive investment decisions: Mating, parenting, and self-perceived mate value. Human Nature, 18, 22-34.