183ヵ国における自殺の性差(2019年)
183ヵ国における自殺の性差を調べた2022年の研究
2019年には759,028人(523,883人の男性と235,145人の女性)が自殺
183ヵ国中181ヵ国では男性の自殺が女性の自殺よりも多かった
ある海外ドラマで、収監された同性愛者が釈放を条件に信条に反する発言を強要されることを避ける為に独房内で自殺するというシーンがありました。
人間は高潔な信念の為に自らの命を絶つという選択ができるとことを強調するような場面でした。
さて、そのシーンで自殺したのは男性でしたが、世界を見渡してみると、男性と女性どちらの方が自殺するのでしょうか?
183ヵ国における自殺の性差を調べた2022年の研究を見てみましょう。
2019年には759,028人(523,883人の男性と235,145人の女性)が自殺していたことがわかりました。
興味深いのは、183ヵ国中181ヵ国では男性の自殺が女性の自殺よりも多かったということです。
論文内では異なる地域での比較なども行っていますが、これだけ一貫した男女比が見られるデータもなかなかありませんので、ぜひ実際のデータをご確認ください(Table 1)。
参考文献:
Ilic, M., & Ilic, I. (2022). Worldwide suicide mortality trends (2000-2019): A joinpoint regression analysis. World journal of psychiatry, 12(8), 1044.