同性との対立と和解の性差
同性との対立と和解の性差を調べた2014年の研究
全体的に、女性は同性のルームメイトとの仮想的な対立に関して男性よりも強い怒りを報告した
また、女性は男性に比べて怒りの消失が遅いと報告した
海外の大学では、学費や家賃が高すぎる為に、シェアハウスやルームシェアが一般的なこともあります。
同じ家や同じ部屋で他人と生活すると、細かいことが気になって嫌になることがあります。
生活音がうるさかったり、掃除ができない人と一緒になると、何ヶ月もその暮らしに耐えなければなりません。
今回は同性との対立と和解の性差を調べた2014年の研究を見てみましょう。
この研究では、全体的に、女性は同性のルームメイトとの仮想的な対立に関して男性よりも強い怒りを報告すること、女性は男性に比べて怒りの消失が遅いと報告することが判明しました。
つまりこの研究からは、どうやら女性は同性との対立を解消する準備ができていない可能性が示唆されるというわけです。
もちろん、今回は同性のルームメイトを対象としていますので、異なる関係タイプ(親族や恋人など)で同じ結果が得られるかはわかりません。
しかし、少なくとも同性のルームメイトという、それほど深い関係ではないと考えられる関係においては男性は女性よりも上手く付き合っていけるのかもしれません。
参考文献:
Benenson, J. F., Kuhn, M. N., Ryan, P. J., Ferranti, A. J., Blondin, R., Shea, M., ... & Wrangham, R. W. (2014). Human males appear more prepared than females to resolve conflicts with same-sex peers. Human Nature, 25, 251-268.